編集元: 今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その8
妻がガーデニングが趣味で、その階段の1段1段にテラコッタの寄せ植えの鉢を置いている。
ある日の朝、妻が半泣きで朝ごはん作ってて、どうしたのかと聞いたら、朝の水やりをしようとしたら、1番下に置いていた鉢が盗まれていたらしいんだ。
その鉢の中には、結婚したときに記念にと友達に株分けしてもらったものが植えてあったらしい。
でもきっと犯人見つけるなんて難しいだろうし、もう戻ってこないだろうなぁと諦めながら、やっぱりちゃんと門扉と塀で囲った方が良かったかもなーなんて、今更ながら話し合っていた。
数日後、俺は始発の新幹線で日帰りの出張だったので朝ごはんは駅で食べるつもりでこっそり家を出た。
(妻は育児真っ最中なので早朝出勤の時は起こさないように家をでることにしてる)
玄関を出たら目の前で50代ぐらいの女がまさに鉢を盗もうとしているところだった。
鉢を持ち上げた瞬間に俺と目が合い、一瞬お互いに固まったあと、女は
「はひいいい」
と絶叫したあと崩れるように寝転がった。
「はひ~はひ~・・・こひが・・・こひ~~~!!!」(と聞こえた)
どうやら重い鉢を持ち上げた直後に見つかった焦りからか、腰が死んだらしい。
どうしても遅れるわけにはいかない出張だったので、妻を起こして事情を話し、警察と救急車を呼んで後を任せた。(帰宅後警察行ったけど)
女が盗んだ鉢は、結婚して新居を構えた娘の家の庭を飾るためにプレゼントしていたらしい。
受け取った娘がえらく気に入り、玄関ドアの左右に対にして置くと素敵かもと言ったので、もう1個盗もうとしたらしい。
驚いたのは、その女の住まいが俺んちから100mと離れていないご近所さんだったこと。
そこは古い賃貸アパートだったし面識は全くなかったが。
事情を知った娘夫婦が返しに来て、二度とこんなことはさせないのでどうか許してやってほしいと言われた。
が、こちらとしては近所に泥棒がいるのは気持ちのいいものではないし、今後安心して暮らせない。
示談の条件として引越しだけ要求したら、それを受け入れ引っ越して行った。
娘の新築祝いに余所から盗んで渡そうなんて、そんな考えの人間が近隣にいるだけで吐き気がする。