窓のアルミ格子の隙間から誰かが手を伸ばして、何枚かのマスクを持ち去った。→中年女性が、私のマスクが臭いと文句を言ってきた。

２月の半ば過ぎごろ会社が、コロナ感染拡大でマスク付けての出社を推奨するという事実上の強制マスク装着命令が出た。
ただし会社のあるとこが下手に地方の中枢都市なだけに、付近の各店から買い占めでマスクが消えた御蔭で、かなりの人間が買えず、各営業所から命令するならマスクを支給しろという声すら出て、今現在は文字通りの推奨になった。
命令出たころ買占めが近辺で出始めたので、困った俺は自分で布マスク縫うことにした。