編集元: 百年の恋も冷めた瞬間 Open 8年目
旦那と離婚した時の話。
浮気とか介護とか義母との確執とか、そう言うものは無かったんだけど。
うちは子梨。結婚前から双方に原因があって出来ないことは分かってて、それでも好きだったから結婚したはずだった。
最初の頃は本当に仲が良くて、恋人同士みたいな関係がずっと続いてた。
お互い、不倫みたいなことは大嫌いだったからそれも無し。
義実家は遠方で、義父が再婚して知らない女の人が一緒に住んでるからって冠婚葬祭以外で帰ることもない。
なので、このままずっとこの人と老後も一緒に暮らすんだと信じてた。
それが3年ぐらい前に急に、分担してた家事を一切やらなくなって、口を開けば文句ばかり言うようになってきたんだ。そして舌打ち。いつもイライラするように。
最初は何かあったんだろうかと思って、聞き役になろうとしたんだよ。
「どうしたの?なんかあったの?」
「聞き役ならいつでもなるよ?」
って。
でもそうやって聞くこと自体にイライラするみたいだった。
もしかして何か私がやらかしたのかと思って、だったら謝るし直すから教えてって言っても
「五月蠅い!」
って。
だからもう聞くのやめた。
そのうち落ち着いたら元の旦那に戻るだろうと思ってたし、その時に話を聞こうって思ってた。
一昨年だったっけ、仕事で北海道に行った帰りにトラブルで飛行機が遅延になった。
ニュースにもなった松山千春が機転を利かせて1曲歌ったあの便に旦那も乗ってた。
あんなことがあったなんて知らなかった私は、ニュースでそれを知って、旦那に
「大変だったけど、なんか得しちゃったね。いいなー」
って言ったんだ。
そしたら
「バカヤロウ!」
って怒鳴られた。
「あ、ごめん。仕事だったんだものね」
って言ったら
「あんなもんは落ちぶれた歌手のただの売名だろ。何が得しただよ」
って言われたんだ。
それ聞いてなんかもう、この人とはダメだって思った。
どう感じようと人それぞれだろうとは思うけど、悪意に受け取り過ぎ。
その頃から更に酷くなって、一緒にご飯食べててもテレビ見ながら文句ばかり言ってて、食事が美味しくなくなるから止めてって言うと、じゃあ食うなって感じ。
旦那が家事をやらなくなって、いつも私が作ってたから、作って貰ってるあんたに「食うな」って言う権利ないだろと思った。
それからはもう、仕事帰りにそれぞれ食べて帰ったり、自分の分だけ作ったり買ったりして、それぞれの部屋で食べてた。
同じ家に帰ってきても、全く別々の生活。
いよいよそれも限界だなと思ったのが、お風呂ぐらいは私が用意して入ったあと旦那も入るだろうと思ってそのままにしてたんだが、旦那が用意して入ったあとは、しっかりお湯を抜かれてた。
それが何度か続いて、ああもう限界だなって。